自然科学部

自然科学部では、主に自ら決めた研究テーマについて研究に取り組みます。研究の内容によっては短い期間でも半年、じっくりと取り組みたい生徒に対しては2年半という時間を使って研究に取り組みます。

今まで研究をした経験がない人でも、顧問の先生と相談しながら研究を進めることができますので、研究初心者でも大丈夫です。自然科学部の部員達のほとんどは初心者から始めています。

研究内容によって、4つの研究班(物理班・化学班・生物班・地学班)に所属が分かれます。それぞれ顧問の先生がいて、部員の研究をサポートします。

SSH事業によって研究の費用・環境が充実しており、興味のある研究について思い切り取り組むことができます。

年に数回、研究の進捗を皆で発表し合う4班合同カンファレンスがあり、校内中間発表会となっています。班員同士のディスカッションや、担当の先生からのアドバイスを受けながらさらに研究を進めます。

そして、その研究の成果を大学主催の高校生対象オープン学会などの発表会、島根県科学作品展や、県内の自然科学部の発表会にて発表することができます。

さらに、上を目指したい部員は、日本学生科学賞やJSEC(高校生科学技術チャレンジ)へ参加することもできます。出雲高校は過去にJSECで文部科学大臣賞を受賞し、世界大会であるISEF(国際学生科学技術フェア)へ参加するなどの受賞歴があります。大学へ進んで研究活動をしっかりと取り組みたいという希望を持っている人や、将来研究職に就きたいと考えている人には最適の環境です。

また、研究だけでなく、科学的視野を拡げるための各種講演会やイベント参加、出雲科学館が主催する科学イベント「科学の縁結び祭り」で実験ブースを担当して地域の子どもたちに楽しんでもらうような取り組みも行っています。

 

科学の縁結び祭り参出展ブースの様子

「ブリッジコンクール」A41枚の紙を使って、一番強い橋を作るのは誰だ?(令和元年度)
「グミをぐりぐり」グミと化学物質を使ったびっくり実験!(令和4年度)

 

自然科学部が参加する主な行事は以下の通りです。

 

レギュラー参加

・科学系オリンピック

日頃の科学に関する知識・技能を試すコンテストです。それぞれ島根県内の大会を経て、成績優秀な生徒は全国大会へ参加することができます。それぞれの得意分野のコンテストに参加して挑戦します。

 物理チャレンジ(6月)
 化学グランプリ(7月)
 生物学オリンピック(7月)
 情報オリンピック
 地学オリンピック(12月)
 数学オリンピック(1月)
 科学地理オリンピック(12月)

 

・高文連自然科学部門実験観察研修会(6月)

県内の高校生が「国立三瓶青少年交流の家」に一同に集まり、講演会や体験型ワークショップを通して交流を深める1泊2日のイベントです。

実験観察研修会に参加しました!(令和元年度)
新聞を使ったドーム作り(令和元年度)


※令和2~4年度は新型コロナウィルス感染拡大の影響で未実施。

 

・高文連自然科学部研究成果発表会(11月)

県内の高校生がこれまでの研究について発表する成果発表会です。口頭発表部門(プレゼンテーション)と展示発表部門(ポスター発表)の2部門があり、優秀作品は全国高総文祭(次年度8月)の発表資格を得ることができます。新型コロナウィルス感染拡大前は国立三瓶青少年交流の家において1泊2日で実施していましたが、令和2年度以降は開催校にて実施しています。

研究成果発表会の様子(令和元年度 国立三瓶青少年交流の家にて)
研究成果発表会の様子(令和2年度 浜田高等学校にて)
研究成果発表会の様子(令和3年度 出雲高等学校にて)

 

任意参加

過去に参加歴のあるコンテスト・各種プログラム(過去4年)

・島根県統計グラフコンクール(9月)
・いずも産業未来博(10月)

いずも産業未来博(令和3年度)非接触ブース展示

 

SSH校交流事業

兵庫県立豊岡高等学校主催「豊高アカデミア~探究・課題研究発表会」ポスター参加
鳥取県立米子東高等学校主催「科学を創造する人財育成事業」数学コンテスト・科学実験
島根県立益田高等学校SSH事業「益田さいえんすたうん」

米子東高校主催「科学を創造する人財育成事業」の科学実験に参加している様子

 

・各大学等研究機関が主催するコンテスト・プログラム

日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会高校生オープン学会
微生物生態学会高校生ポスターの部
中高生のためのかはく科学プレゼンテーション大会
筑波大学「科学の芽」賞
東京理科大学「坊ちゃん科学賞」
神奈川大学高校生理科・科学論文大賞
学芸サイエンス科学論文応募
日本生物教育学会高校生の部(愛知教育大学)
グローバルサイエンスキャンパス(GSC)広島

 

過去に受賞歴のあるコンテスト

平成30年度

○グローバルサイエンスキャンパス(GSC)広島 修了 熊谷健隆
Growth Promotion of Rice Seedlings under Microgravity Environment
オーストラリア ASMS International Science Fair 発表
アメリカ ASGSR-2018 Annual Meeting 発表

○日本生物教育学会高校生の部発表
「淡水性緑藻 Tetraedoriella regulare の生活環に関する研究」熊谷健隆 奨励賞

○第62回日本学生科学賞 兼 第71回島根県科学作品展
「ダンゴムシの研究Ⅸ ~カビを抑えるフン常在菌を探る!~」片岡柾人
島根県高等学校協議会会長賞受賞 日本学生科学賞中央予備審査進出

○島根県高文連自然科学部研究発表会
「ダンゴムシの研究Ⅸ ~カビを抑えるフン常在菌を探る!~」片岡柾人
最優秀賞受賞 次年度全国高等学校総合文化祭出場権獲得

○第57回日本薬学会 兼 中国四国支部学術大会「高校生オープン学会」
「オカダンゴムシのフンからの防カビ物質生産菌の単離」片岡柾人
最優秀賞

 

令和元年度

○微生物生態学会 第33回大会 高校生ポスターの部 
「オカダンゴムシのフンから単離したBrevibacterium属放線菌による抗カビ物質の生産」
片岡柾人 第1位

○第58回日本薬学会 兼 中国四国支部学術大会「高校生オープン学会」
「オカダンゴムシのフンから単離したBrevibacterium属放線菌による抗カビ物質の生産」
片岡柾人 最優秀賞

○第43回全国高等学校総合文化祭 自然科学部門 ポスター(パネル)発表の部
「ダンゴムシの研究Ⅸ ~カビを抑えるフン常在菌を探る!~」片岡柾人
文部科学大臣賞受賞

○島根県高文連自然科学部門研究発表会 ポスター発表の部
「オカダンゴムシのフンに常在するBrevibacterium属菌による抗カビ物質生産」片岡柾人
最優秀賞

○筑波大学 科学の芽 賞
「オカダンゴムシの共生菌による抗カビ物質生産」片岡柾人
科学の芽賞受賞

○神奈川大学 全国高校生理科科学論文大賞
「オカダンゴムシの共生菌による抗カビ物質生産」片岡柾人 努力賞

○高校生科学技術チャレンジ(JSEC)最終審査会
「オカダンゴムシのフンに常在するブレビバクテリウム属菌による揮発性抗カビ効果
~ダンゴムシ研究11年目で掴んだ産業的・学術的可能性~」片岡柾人
文部科学大臣賞受賞

 

令和2年度

○国際学生科学技術フェア(ISEF
「オカダンゴムシのフンに常在するブレビバクテリウム属菌による揮発性抗カビ効果
~ダンゴムシ研究11年目で掴んだ産業的・学術的可能性~」片岡柾人
文部科学大臣特別賞受賞

○第44回全校高等学校総合文化祭WEB SOUBUN自然科学部門
「オカダンゴムシのフンに常在するBrevibacterium属菌による抗カビ物質生産」片岡柾人
ポスター発表 研究奨励賞

 

令和3年度

○第74回 島根県科学作品展
「カタツムリの研究 ~パートⅨ 新発見!全身除汚のメカニズム~」片岡嵩皓
出雲市教育研究会長賞受賞 県代表として第65回日本学生科学賞出品

○筑波大学 科学の芽 賞
「ついに分析・発見!カタツムリとナメクジの触覚のしくみ」片岡嵩皓
奨励賞受賞

○第65回日本学生科学賞
「新発見!全身除汚のメカニズム カタツムリの研究 パートⅨ」片岡嵩皓
入選2等受賞