5月30()7限に3年生対象の主権者教育を実施しました。今回は、財政赤字問題をめぐり仮政党の主張を比較しながら、暮らしに直結する課題を実現してくれる政党はどこかを話し合いました。話し合いの後、模擬投票を⾏いました。

1 模擬投票の結果

 

 

2 仮政党を選んだ主な理由

【どんどん仕事党】

・早期の財政回復は、国民の負担の現状から見ると厳しく、まず国民の収入、生活水準を向上させることが優先と考えた。結果として税収が増えれば理想だが、国民の生活水準の回復と財政再建のバランスの兼ね合いを考慮した政権運営に期待したい。
・成功したら一番財政的にも日本という国家的にも景気がよくなり発展すると思った。その分リスクも大きいしコロナのようなハプニングにも弱いと思う。それでも他政党と比較したとき、他は経済政策が消極的と感じ、現状維持や後退するよりも積極的な経済政策で前進した方がよいと考えた。

【財政再建党】

・現在日本では少子高齢化が進んでいるため、このまま国の借金が多くなれば、少なくなっていく若者が返済していくことは難しいので増税を行ってこれ以上借金をしない歳入にすべきと思うから。また高齢者が多いことや少子化対策のためにも福祉にかける費用は削減してはいけないと思うので、福祉の費用は削らないとする財政再建党にした。
・今現在の日本は景気が悪くなる一方である。まずは未来のため借金をどうにかすべきだと思う。借金が減れば、景気も好転すると思うし、景気が好転すれば給料が上昇し、所得税収も累進課税により増えると思うから。

【教育福祉党】

・簡単に増税を行っても借金は減るかもしれないが、それによって苦しめられ不幸な人生になる人が増えては本末転倒である。増税は少子化や勤労意欲の低下が進むだけだと思う。だから、借金返済を優先するのではなく、未来の日本を支える子どもへの教育を充実させ、社会的弱者を救済することで、就業率や子どもを安心して産み育てられる環境を整備する方が優先されるべきである。
・今後AI・5G・ビッグデータなどの技術革新に伴い、失業者が増えてくると予想されるため、その対応をしていく福祉の視点や法制度が重要になってくると感じたから

【その他】~このような意見もありましたので、紹介します。

・支持政党はない
理由①:財政再建党は、増税理由を多くの国民に納得させる説明が出来るとは考えにくい。
理由②:どんどん仕事党は、景気対策が失敗したら、より経済が悪化してしまうから。
理由③:教育福祉党は、財政再建に対する政策がないから。

【海外の人導入する党】

・教育福祉党が支持する政策としては近いですが、今の日本の現状を見て景気回復の即効性が少ないと思います。そこで、海外からの労働者を解禁し、日本で働いてもらうことにより少子高齢化による労働力不足を解消し、外国人労働者分の消費も増えると思う。さらに外国人労働者が帰国して日本の魅力が広がれば、外国人観光客による国内消費(インバウンド)も増えると思う。まずは、日本で外国人労働者が安心して働ける環境づくりが鍵となる。

 

 

 

令和5年度 主権者教育の報告