10月15日(金) 教職員対象の人権に関して、ワークショップを交えた研修を行いました。

 

テーマ


無意識バイアス(※1)について

※1 バイアスとは、傾向、偏向、先入観など思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因。

 

 

内容


・ 無意識バイアスとは
・ エクササイズ(個人思考、集団思考&共有)
・ 8つの無意識バイアスの紹介・解説
・ 無意識バイアスに気づくには(3つのセルフ・チェック)

 

 

参加者の「気づき」


・無意識なバイアスはたくさんあり、特に事実よりも解釈で決めつけていることが多いと思いました。事実はどうなのか、そこでバイアスなしに受け止め、見たりしていきたいです。

・8種のバイアスの存在。理解、意識に努め、習慣化を図ることが大切。より良い人間関係を作るために。

・程度の差はあっても、少なからず、自分の周りあるいは自分にもバイアスがあると感じた。そうはいっても、男性と女性、大人や子どもなど客観的な差異が性別や年齢などが人々の間にはある訳で、それらへの気遣い、配慮とバイアスをしっかり区別することが大切だと思った。

・ワークショップを企画した企業のHPを確認しましたが、このワークショップを公開している意図は「個々の多様な経験や視点を尊重した組織を創る」ためとありました。今回の研修は、教職員集団・学校という組織(生徒も含めて)が「多様性の尊重」をベースとするものであって欲しいということだろうと思いました。

・「相手との良い関係性を築く」ために3つのセルフ・チェックを意識したいと感じた。無意識バイアスを理解しなければ自分自身のバイアスを見つけることは出来ないので、まずは理解したいと思います。そして、意識していくことを習慣づけたいと思います。

・「(男性に)彼女いる?」と聞くのは相手が異性愛者だという前提に立っている。と言われたときは衝撃を受けました。バイアスだらけで生きていると感じた。

・無意識バイアスを8つにラベリングすることで、どのようなものを自分が持っているのか理解することができました。バイアスをなくすことは難しいかもしれないけど、内容を知っていることで不用意に人を傷つけることを減らすことができると思います。また、バイアスがあることで助かる面もあるのかなと思います。

・バイアスがなぜ生まれるかというと、それは不安を取り除くためだと思います。氷山の一角で意識は見えていないところがほとんどですから、そこを想像(思い込み)で埋めていくと、不安から解放され、安心につながります。ある意味、人間の知恵なのですが、大切なのは、それは仮設であって、事実ではないというクリティカルティンキング(※2)が重要なのだと思います。

 

※2 論理的・構造的に思考するパターンのこと。自分が普段無意識にとっている行動や考え方を意識化し、客観的かつ分析的に振り返ること。

 

 

令和3年度 人権に関する教職員研修を実施しました