真夏の暑さが和らぎ、久徴園内にも秋の草木花が見られ始めています。
今月からは、花だけでなく果実なども少しずつ紹介します。
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サンイントラノオ
( オオバコ科ルリトラノオ属 )
Pseudolysimachion ogurae
山陰虎尾は、出雲から石見の山の岩場に点々と自生している島根特産の植物です。青紫色の小さな花をいくつもつけます。雨の日に観察すると、より一層綺麗な色になり透き通って見えます。
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センニンソウ
( キンポウゲ科センニンソウ属 )
Clematis terniflora
「仙人の髭」のような種子が特徴的です。今の時期は、十字に咲く花をつけます。甘く良い香りがする時は、センニンソウの花が近くにあるかも知れません。学名のクレマチスという名前は、園芸品としても広く知られています。綺麗な花ですが、キンポウゲ科の植物なので有毒です。
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ゴンズイ
( ミツバウツギ科ゴンズイ属 )
Euscaphis japonica
低山の林縁などの日当たりの良い場所で見かけます。材がもろく、樹木全体に臭気がするなど有用性の低い木です。また、樹皮が魚のゴンズイに似ているからその名が付いたという説もあります。美味しそうに見える赤い部分は果肉ではなく果皮。単純に鳥を誘うためのアピールのみで、鳥にとっても有用性が低いのかもししれません。
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ワレモコウ
( バラ科ワレモコウ属 )
Sanguisorba officinalis
日当たりの良い秋の山野で見かける植物です。なじみのあるワレモコウですが、赤茶色の穂は花が終わった後の姿だと知る方は少ないと思います。満開の花はピンク色をしていますので、よくよく観察してみてください。根は皮膚炎などの漢方にも使われます。
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エゾツリバナ
( ニシキギ科ニシキギ属 )
Euonymus oxyphyllus var. magnus
山地の林内に生える落葉低木です。花の時期は目立たない小さな花をひっそりと咲かせています。秋が近づくと、赤い果実を吊り下げてよく目立ちます。エゾツリバナは、ツリバナよりも葉の幅が広いという特徴があります。