新年度が始まり、4月の晴れた日には生徒も久徴園を訪れていました。草木たちも少しずつ新芽を展開し様々な花が咲き始めています。
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イカリソウ(メギ科イカリソウ属)
花の形が錨に似ていることから「錨草」とよばれます。紅紫色や白色の花は冬でも葉の枯れない常緑種のトキワイカリソウで、海岸部の花は白っぽく、山間部に行くほど色が濃くなるという傾向もあります。黄色い花のキバナイカリソウは北海道から本州の日本海側を中心に分布します。久徴園、渡り廊下側の入り口から入って右側に、この春も三種類のイカリソウが咲きました。

ユズリハ(ユズリハ科ユズリハ属)
春に新しい葉が出ると前年の古い葉が場所を譲るように落ちて生え替わるのが特徴で「譲り葉」と言います。少しだけ、切ない感じも受けますが、ユズリハは新しい葉が古い葉と入れ替わるように出てくる性質から「親が子を育てて、家が代々続いていく」ことを連想され、縁起物として正月の鏡餅飾りや庭木として珍重せれます。


ハナミズキ(ミズキ科ミズキ属)
新緑の季節に、みずみずしい花を咲かせてくれる「ハナミズキ」です。特に紅色のハナミズキは、同名の歌の中で「薄紅色」と歌われたこともあって人気があります。「アメリカヤマボウシ」という別名があるように、原産地はアメリカで、おもに北米東部からメキシコ北東部に分布しています。桜が散った後のこの時期に白、赤、ピンクの花を咲かせます。久徴会館の階段途中で咲いています。
















久徴園の草木花2025年4月