10月は中旬を過ぎてやっと気温が下がり始め、久徴園の草木花も少しずつ秋を感じさせてくれます。
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アキチョウジ(シソ科ヤマハッカ属)
山地の日陰(岐阜県以西、四国、九州)に自生する多年草です。名前は、秋に「丁」の字のような形の花を咲かせることが由来です。

イズモアザミ(キク科アザミ属)
島根県東部に広く分布し、中国山地の高所から中国山地沿いに多く見られるアザミで、従来ヨシノアザミ(吉野薊)とされていたものが、総苞片の数の違いなどから、ヨシノアザミとは異なる別の種類とされ、イズモアザミと呼ばれています。

フジバカマ(キク科ヒヨドリバナ属)
秋の七草の一つに数えられます。花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようであることから、「藤袴」の名前がつきました。フジバカマは、アサギマダラという蝶が蜜を吸いに集まる花としても有名です。

クロバナヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)
黒花という名ですが、よく見ると花は暗紫色で、ほんの5mm程度の小さな花です。草丈は1mほどに達することもあります。ヒキオコシの名前の由来は、弘法大師が病で倒れた旅人に、この草を煎じて飲ませたところ、その病人が起き上がったという伝説によるものです。

シモバシラ(シソ科シモバシラ属)
シモバシラ(霜柱)の名前の由来は、冬の時期に、枯れた茎に地中から吸い上げた水分がにじみ出て、氷の結晶のような白い柱が出来ることからとされます。ロックガーデンの奥の方にありますので、ぜひ冬の寒い時期に見つけてみてください。





久徴園の草木花(2025年10月)