7月26日(土)から28日(月)にかけて香川県高松市の香川大学および高松中央高等学校で開催された第49回全国高等学校総合文化祭「かがわ総文祭2025」に自然科学部物理班(研究テーマ「壁を登るロボットの研究」)が出場しました。

 

【7月26日(土) 大会初日】

開会式に参加した後、午後から研究発表がスタートしました。物理班は昨年度から2年連続の出場でしたが、やはり全国大会の発表は研究内容だけでなくプレゼンのレベルも非常に高く、緊張感がある中での発表となりました。本校物理班の発表は昨年度までの成果と今年度の改善点をうまくスライドにまとめ、実験動画も効果的に使うなどして初めて発表を見る人にとっても理解しやすい発表だったように思います。発表時間の配分もほぼ完璧で、出発前日まで練習を繰り返した成果が出ていました。審査員の先生からも、3年間の研究を通して、試行錯誤しながら機体の改善に取り組んできた点を評価していただきました。

【7月27日(日) 大会二日目】

大会二日目は午前中に残りの研究発表の見学をし、午後からは巡検研修がありました。出雲高校は「こんぴらさんの巨木を訪ねる」コースに参加し、香川県琴平町の象頭山にある金刀比羅宮(通称:こんぴらさん)を訪ねました。こんぴらさんに向かう道中のバスの中では香川県の高校生が香川県やこんぴらさんについてのクイズを出してくれました。その中でこんぴらさんがある象頭山(象の頭の形に似た山)や飯野山(讃岐富士)のなりたちについても教えていただきました。2日前、香川県に入った瞬間に感じていた「『おにぎり』みたいな山が所々にあって何だか不思議な景色だな…」というモヤモヤがスッキリしました。

その後、こんぴらさん周辺のいくつかの巨木を訪ねました。国の天然記念物にも指定されている樹齢約300年の「大センダン」、樹齢約800年の「金陵の郷の大楠」、知る人ぞ知る幹周9.1mにもなる「金刀比羅宮の楠木」など、どれもすごい迫力で巨木が持つ生命力の強大さに圧倒されました。

そして、いよいよ「こんぴらさん」へ向かい『785段』の階段を登っていきます。

気温35℃を超える猛暑日…、しっかり水分を取りながらなんとか登りきることができました。本宮はとても厳かで神聖な空気が漂っているようでした。そして何よりも展望台から眺める讃岐平野の景色はこれまでの疲れを忘れさせてくれるものでした。

【7月28日(月) 大会最終日】

大会最終日は生徒交流会が開かれました。香川県の実行委員会の生徒が中心となってクイズ大会を開いてくれました。前日の巡検研修がヒントになっていたりと、同じ班になった他県の生徒とも積極的にコミュニケーションを取りながら楽しむことができました。

結果は表彰される上位8校には選ばれませんでしたが、3年間取り組んできた研究の成果をしっかり発表できる機会が得られたことは大きな財産になったと思います。一つの目標に向かい、仲間と意見を出し合い、時に意見を衝突させながらも研究を続けることで、研究を始めた時には考え付かなかった成果を生み出すことができたという経験は今後の大学生活でも必ず大きな武器になると思います。この研究に携わったすべてのメンバーが、将来さまざまな分野で活躍してくれることを心から期待しています。

【自然科学部】「かがわ総文祭2025」に出場しました!