今年度の県総体、全国総文祭等の県予選会の各部の活躍は実に見事でした。稀に見る好成績で、学校全体が盛り上がりました。県総体では、男子総合4位、女子総合3位、男女総合では僅差で3位。男女総合優勝も夢ではない素晴らしい結果でした。

 補習科のある5号館の外壁に、全国大会出場を決めた部活動等の懸垂幕が掲げられています。男女団体アベック優勝を21年ぶりに果たした弓道部、団体初優勝の女子テニス部、中国大会でも立派に勝ち抜いた陸上競技部、県代表として推薦されたコーラス部、新聞部など、スペースがなくなるほどの活躍ぶりで、とても嬉しく、頼もしく思います。全国の舞台に初めて歩を進めたダンス同好会も新調し掲げています。個人参加の形での自転車競技やボクシングを含め、我等の出雲のパワー、大いに誇りとするところです。これから全国の舞台に立つ皆さん、心からおめでとうと言いたい気持ちで一杯です。この権利を得るのにはきっと容易に想像できない苦労もあったことでしょう。勝者がいれば必ず敗者がいる、権利を得た者がいれば得られなくて悔しい思いをした者がいる。皆さんは、出雲高校の代表であるとともに、島根県の代表としての誇りと自信をもって、全国の舞台で、堂々と最高のプレーやパフォーマンスをしてきてください。そして、皆さんにしか得られない貴重な体験を持ち帰り、出雲高校や島根県のさらなる飛躍につなげてくれることを期待しています。

 野球部、吹奏楽部の皆さんは、全国への切符をつかみ取る挑戦の機会が待っています。おそらく高い壁が待ち受けていますが、何よりも自分たちのやってきたこと、身につけた力や仲間への信頼を忘れずに、全力を尽くしてくれることをお願いしたいと思います。「念ずれば花開く」との言葉があります。「念ず」には、祈るだけではなく、我慢するの意味があります。浮き足だったり動揺したりする時にはしっかりと我慢し、自分と仲間を信じ、やり抜いて、花が開くのを祈りましょう。悔いなき全力プレー、全力パフォーマンスを期待しています。

 結びに、皆さんにお願いを二つしておきます。

 一つは、久徴の伝統精神「至誠」を貫くこと。誠心誠意、全身全霊を懸けて、その一瞬一瞬に向き合ってください。相手のある場合には、なおさら至誠を忘れずに。

 二つ目は、GRITizmノートで学んでいる、「GRIT=やり抜く」こと。どんなときでも悔いは生じます。ただ、「あの時こうしておけばよかった」といった、やらないことへの悔い、やり抜かずに終えてしまったことへの悔いはもったいない。一人一人に許された自己表現の瞬間、瞬間に誠実に、できることをしっかりとやり抜く。できないことはできないのが当然。できることを最大限やり抜いてください。奇跡と呼ばれるモノは、誠実な取組の先にもたらされるものです。

 また、「運」は待つのではなく、呼び込むもの。念を込めて、しっかりと呼び込んでください。

 全校生徒、全教職員で皆さんを応援しています。

 以上、晴れやかな笑顔での再会を祈念し、激励の言葉とします。

令和4年7月7日(木) 校長 多々納 雄二

 

 

全国大会等出場にかかる壮行式 激励の言葉